知事年頭所感

福岡県知事 麻生渡

謹んで新年のお喜びを申し上げます。

 いよいよ二一世紀を迎えました。五〇〇万県民の皆さんの叡智を結集し、また、九州・山口地域に形成されつつある一五〇〇万人経済圏の活力を生かし、心も新たに「豊かで活力あふれるアジアの拠点 福岡」の実現に向けて努力してまいる決意です。

 さて、障害者福祉の分野では、この半世紀の間に、障害のある人が、ない人と同じように生活し、活動する社会を目指す「ノーマライゼーション」の理念が、確実に浸透してまいりました。

 しかし、障害者の皆さんの一層の社会参加とより良い生活の実現を図るためには、物心両面にわたるさらなるバリアフリー化や在宅福祉サービスの充実、就業環境の整備を促進するとともに、障害者一人ひとりの意志を大切にし、そのニーズに対応していくことが強く求められています。

 昨年は、四月一日から介護保険制度が開始され、利用者がサービスを選択する仕組みが導入されました。障害者施策の分野においても、五月に社会福祉事業法等の一部が改正され、平成十五年四月をもって、行政がサービス内容を決定する現行の措置制度から、利用者が自らサービスを選択し、契約を行う制度へ移行することとなりました。また、十一月には、身体の不自由な人や高齢者が交通機関を利用しやすくなるよう、ハード面の整備を図るための交通バリアフリー法が施行されたところです。

 県といたしましては、障害者や高齢者の方々をはじめ、すべての人々が安心して快適に生活できる社会を目指して、「福岡県福祉のまちづくり条例」を制定し、バリアフリーのまちづくりを推進しているところです。また、障害者施設の整備等について具体的な整備目標を設定した「ふくおか障害者プラン」に基づき、保健、医療、福祉、教育、雇用など各分野にわたる障害者施策の充実を図ってまいります。

 さらに、行財政改革に積極的に取り組み、地方分権の担い手にふさわしい公正で効率的な県政を推進してまいります。皆さまの一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

 万物が実を結ぶという「巳年」。皆様にとって、本年が素晴らしい新世紀のスタートとなりますよう心から祈念いたします。