1998年4月、障害者の自立生活支援をしていくことを唯一目的と
して開設された「自立生活センター八女」。センター内には共同作業所
「ふくし邑」と「自立体験室」が併設されており、様々な角度から、自
立生活支援のための積極的な活動が行われています。
◆共同作業所「ふくし邑」
1996年、「みんなで集い、話し、共に働ける場を」という思いか
ら、不用品バザー等の活動を中心に、代表の江上直登さんの自宅を作業
場としてスタート。
現在は、「ほんとうの不自由さ、ほんとうの『介護』の必要性を知っ
ている自分たちにしかできないことをふくし邑の『作業』にしよう」と
いう考えのもと、センター内に活動の拠点を構え、自立生活センター八
女運営委員会から委託を受け「自立体験室」の管理・運営を行っていま
す。
◆自立体験室とは
障害者や高齢者がバリアフリーの環境の中に宿泊することで、日常生
活の中でどれだけのことが自分の力でできるのか、あるいはどれだけの
ことに人の力が必要とするのかを体験し、自分にあったライフスタイル
を選ぶことができます。
■和室(自立体験室A)…
入口(畳)が床から40pの高さで車いすから移動しやすい。
■洋室(自立体験室B)…
高さの調節できる電動ベットが備えられています。
■洋式トイレ…
扉はアコーディオンカーテンにし、可動式手すりも付いているので中
での動きがスムーズにできます。ウォシュレットも設置してあります。
■高床式トイレ…
トイレの床全体を40pの高さにあげ、便器を埋め込んだことにより、
座位が保てない方でも安定した使用・着衣の着脱が可能になります。
■浴室…
扉は三枚扉で、広く開けることができます。洗い場も取り外し式で浴
槽と同じ高さにできるので、足腰が不安な高齢者の方や車いす利用者も
安定して入浴できます。リモート温度調整機能も設備。
シャワーチェアーも利用可。
■キッチン…
車いす利用者が楽に調理できるシンク。火を使わない電磁調理器、手
元まで引き出せるシャワーノズルが設置されています。
■介護人室…
介助者の方が宿泊できる部屋。その他、照明のスイッチやコンセント
の位置なども利用しやすい工夫がされています。
また、自立体験室では、宿泊体験施設としての利用だけでなく、幅広
い活動が行われています。例えば、ホームヘルパーの実習や福祉ワーク
キャンプの研修の中で、障害者である「ふくし邑」のメンバーが講師と
なり、自分たちを介護してもらうことで、より良い介護の方法を伝えて
行くなど、当事者だけでなく、障害者の自立生活を支援する介護者の研
修・実習の場としても利用されています。
◆仲間と集う
現在、「ふくし邑」は月15回活動しており、それと共に自立生活セ
ンターも開所されています。
開所日は、デイサービスもおこなっており、専任の介護職員2人とボラ
ンティアから介護を受けながら、障害者が安心していられる場所を提供
しています。「おはよう」と会って、帰るときに「また明日」といえる、
そんな集える場所として活動しています。
また、これから実際に一人暮らしを始めようとする障害者の具体的相
談にものっています。障害者である自分たちの経験を生かして、ハード
・ソフトの両面でアドバイスしています。
体験することに不可能はない。したいと思うことをできる環境づくり
をしていくことが障害者の自立生活支援になるのだと感じました。
問い合わせ先
共同作業所「ふくし邑」
福岡県八女市大字稲富111
自立生活センター八女内
0943−24−2448
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